BOSO Circular Economy

房総サーキュラーエコノミー推進協議会

CPs 経産省サーキュラーパートナーズ  シーピーズ

経産省サーキュラーパートナーズ (シーピーズ)に参画

房総サーキュラーエコノミー推進協議会(以下 協議会)は、経済産業省がサーキュラーエコノミー(循環経済 以下 CE)実現を目指して設立した、産官学の連携を促進するためのパートナーシップ “サーキュラーパートナーズ〔以下 CPs(シーピーズ)〕” に参画してCE情報を収集し、自治体、商工会議所、教育機関等と情報を共有しながら、地域でCEを推進します。
CPsには、ビジョン・ロードマップ検討WG、サーキュラーエコノミー情報流通プラットフォーム構築WG、地域循環モデル構築WGといった、3つのワークンググループがあります。
▶︎CPsの詳細はこちら

2024年12月19日、オンラインにて開催された “地域循環モデル構築ワーキンググループ 第4回” に参加しました。

第4回では、CEにおける先行取組の紹介、地域循環モデルと地域循環資源にかかる指標の定義、地域循環モデルの構築に向けたアプローチ(素案)、地域循環資源にかかる指標の構築に向けたアプローチについて議論されました。

先行取組の紹介では、鹿児島県薩摩川内市と徳島県上勝町での取組を紹介いただきました。
薩摩川内市は、人口約9万2千人で予算規模は約545億円。未来財政部企画政策課、市民安全部環境課、経済シティセールス部産業戦略課を中心に全庁を挙げてCE推進体制を構築し、同市のフィールドを先端技術等を活用した実証実験の場として提供。火力発電所跡地を利活用したサーキュラーパーク北九州構想を展開。
上勝町は、人口約千4百人で高齢化率が約53%の山岳地域。2000年にダイオキシンが発生した小型焼却炉を閉鎖したことから、焼却ゴミ削減の取り組みを始め、2003年に「ゼロ・ウェイスト」を宣言。2020年のリサイクル率は81%で、2021年度にゴミ処理費を50%削減。上勝町の廃棄物政策の特徴は、生ゴミを各家庭で処理、行政によるゴミの定期収集がなく、住民は町唯一のごみステーションへ持ち込み、実質約50種類に分別。

循環構築方法に係る議論では、循環の手段を再利用(リユース・シェア等)と再生利用(リサイクル等)に2分類し、さらに、狭域の市民持ち寄り品から広域の企業製品まで、循環させる範囲によって8つに分類する方法等について検討。

協議会は、第3回から参加しましたが、2カ月余りでより具体的に進展している様子を確認し、また、地域の人口や産業構造、広域に展開する企業製品等の特性によって地域循環モデルを構築する必要性等について理解を深めました。

2024年12月6日、サーキュラーパートナーシップEXPOを訪ね、地域や企業の先端的な取り組みを視察し、連携について模索しました。

サーキュラーパートナーシップEXPO

ペットボトルキャップを買い物カゴ等にリサイクルする株式会社スーパーメイトによる、ペットボトルキャップからつくられた、人造大理石のようにも見える、天板や椅子の座面。実用強度も満たしているそう。

2024年12月4日~6日、東京ビッグサイト東4ホールにて、サーキュラーエコノミー(循環経済 以下 CE)実現に向け、幅広い関係者との交流を目的に、初開催されたサーキュラーパートナーシップEXPO。

主催は、日本経済新聞社。カンファレンスは、経済産業省と共催。
房総サーキュラーエコノミー推進協議会(以下 協議会)が参画する、サーキュラーパートナーズ(CPs)会員をはじめとした企業・団体が出展しました。
 
協議会は、カンファレンス『地域で作り上げるサーキュラーエコノミーの仕組み ~地域での循環・グローバルに広がる循環~』に参加しました。
神戸市では、プラスチック資源の回収ステーションを設置したところ、普段引きこもりがちな高齢者がゴミを持って訪ねてくれる等、世代を越えた新たなコミュニティの創出につながったそう。
CEの効果・目的として、ゴミ処分場の削減、地球温暖化の緩和、生物多様性の維持、経済安全保障、新たな成長産業(競争力の源泉)などが挙げられますが、コミュニティの創出が確認されたことで、CEは、つながる社会の出発点となり得ることが実証されました。
また、「サーキュラーシティ蒲郡」を標榜する愛知県蒲郡市の取り組みからは、市長の強いリーダーシップが、CEの牽引力になることを学びました。
サーキュラーパートナーシップEXPO
サーキュラーパートナーシップEXPO
サーキュラーパートナーシップEXPO

家電のリサイクル材からつくられ、三菱電機の炊飯器や冷蔵庫、エアコン、換気扇、掃除機等の展示スタンドより

協議会は、千葉県に所在する出展企業を探して、三菱電機株式会社とグループの株式会社ハイパーサイクルシステムズ、株式会社グリーンサイクルシステムズの連携を紹介する展示スタンドを訪ねました。
ハイパーサイクルシステムズ社の特徴は、家電製品やOA機器等に含まれる有用な資源を効率的に取り出し、純度の高い素材として甦らせることだそう。
グリーンサイクルシステムズ社は、家電リサイクル由来のプラスチックや金属を、独自の先端技術で素材化再生。再生プラスチックについては、全自動選別システムと改質プロセスにより、三菱電機の家電製品ばかりでなく、自動車、建築材料、事務機器等、様々な産業分野に利用されている、とのこと。
協議会は、いつか両社を訪ねて工場を見学し、地域連携についてお話を伺いたいと思います。

2024年10月10日、オンラインにて開催された “地域循環モデル構築ワーキンググループ 第3回” に参加しました。

大学、自治体関係者等の方々を委員として、第3回は、地域循環モデル構築に向けた今後の方針、WGの進め方について議論されました。
CPsにおけるビジョン・ロードマップ検討WGが定義した、2050年における日本のCEのあるべき姿の実現に向けて、地域循環モデル構築WGとして、4つのステップを設定してロードマップ策定を検討。
地域循環モデル策定に係る製品・素材の循環方法等、地域でCEを推進するために必要な要件や工程について議論されました。

CPsは、2023年に設立され、WGは2024年初頭より、会員参加による活動をスタート。
協議会は、設立のタイミングにより、今回初めてWGに参加したため、最初は勝手が分かりませんでしたが、委員の方々を中心とする議論を聞き、準備いただいた資料を読み込んだ上で、CE実現に必要な要件や工程について、協議会関係者と共有していきます。
また、CPsに向けて、協議会から提供できる情報があれば、発信していきます。
第4回は、2024年12月頃。第5回は、2025年2-3月頃に開催予定です。
CPs 経産省サーキュラーパートナーズ  シーピーズ

一般社団法人 里山ソーシャルデザイン
千葉県長生郡睦沢町岩井深田522
about us

CopyrightⒸ 2024 BOSO Circular Economy Promotion Council |房総サーキュラーエコノミー推進協議会